ボートレースのスタート展示の重要性
2017/11/06
ボートレースでは、レース本番の前に必ずスタート展示というのが行われます。
リアルタイム動画や実際の競艇場で見ている人にはおなじみの光景ですが、このスタート展示の結果次第では、それまでの付けられていたオッズが全く違うものになりかねません。
前日に発行された競艇新聞などを参考にして賭けている人は、スタート展示を見ていないと間違った選手に賭けてしまって、最終的には損をしてしまうことがあります。
スタート展示でわかることは、個々の選手のモーターの調整具合やプロペラの交換の有無、コース取り、スタートタイミングなどで、このタイムが遅いと本番でもあまり良いタイムが期待できないので、このスタート展示の状況次第では有力選手が入れ替わることもあります。
競馬で言えばパドックに相当するものですが、ボートレースの場合は実際に航走しているので、その結果が本番に大きな影響を及ぼします。
展示航走(スタート展示)が行われてからは、モーターの調整やプロペラの交換ができないので、そのままの状態でレースに参加することになります。
インターネットから投票している場合でも動画で逐一配信されているので、焦って舟券を購入せずに展示航走を見ながらゆっくりと考えて購入したほうが、良い結果につながりやすくなります。展示航走の時にアナウンスされる情報として、チルトという言葉があります。
これは、レースを左右するかもしれないものなので、競艇新聞や情報サイトなどでも必ず記載されている情報です。チルトとは、プロペラの角度のことで、調整できる範囲は-0.5度から+3.0度までとなっています。
マイナスに傾けるということは、プロペラによる抵抗をわずかに高めて速度を低下させて回り足を良くするために行われます。またプラスに傾けるということは、推進力を高めるということなので、ボートが前に進みやすくなり直線でのトップスピードが速くなります。
ボートに搭載されているスクリュープロペラに関しては、エンジンの回転数との関連性が強いので、エンジン性能とプロペラを関連付けて見ていかなかればなりません。
その意味でもスタート展示というのは非常に参考になるシステムで、これを見れば選手の技量以外の要素を観察することができるので、選手とボートの相性を加味することでより正確な判断ができるようになります。的中率が高いといわれるボートレースですが、様々な知識や経験の裏付けがないと的中率を上げて、損せずに利益を出すことが難しいことがよくわかります。